簿記2級の難易度【合格率と合格点から判断】

簿記2級は難易度が高いという人もいれば、そこまで難易度は高くないという人もいます。

ちなみに簿記2級の偏差値は58で、以前の54と比べると難易度が上がっています。

実際に簿記2級は難易度が高いのか、合格率と出題範囲(合格点)から考察していきたいと思います。

目次

合格率から見る簿記2級の難易度

過去の簿記2級試験の合格率から、その難易度を見てみましょう。

試験日受験者数実受験者数合格者数合格率
第158回(2021.6.13)28,572名22,711名5,440名24.0%
第157回(2021.2.28)45,173名35,898名3,091名8.6%
第156回(2020.11.15)51,727名39,830名7,255名18.2%
第154回(2020.2.23)63,981名46,939名13,409名28.6%
第153回(2019.11.17)62,206名48,744名13,195名27.1%
第152回(2019.6.9)55,702名41,995名10,666名25.4%
第151回 (2019.2.24)66,729名49,766名6,297名12.7%
第150回(2018.11.18)64,838名49,516名7,276名14.7%
第149回(2018.6.10)52,694名38,352名5,964名15.6%
第148回(2018.2.25)65,560名48,533名14,384名29.6%
第147回(2017.11.19)63,757名47,917名10,171名21.2%
第146回(2017.6.11)58,359名43,767名20,790名47.5%
第145回(2017.2.26)78,137名60,238名15,075名25.0%
第144回(2016.11.20)72,408名56,530名7,588名13.4%
第143回(2016.6.12)58,198名44,364名11,424名25.8%
第142回(2016.2.28)90,693名70,402名10,421名14.8%

合格率を見ていくと定期的に20%を下回る年があります。

ここ数回の合格率は第157回が10%を切るほど低く、その次の試験では20%を超えています。

平均すると25%以上になっていますが、その試験によって合格率が変わるため難易度の予測が難しいです。

簿記2級の合格点(出題範囲)から難易度を考える

次に簿記2級の合格点から難易度を見ていきましょう。

  • 試験科目:商業簿記・工業簿記
  • 試験時間:120分
  • 合格点:70%以上

試験科目・時間と合格点から見ると簿記2級は決して簡単とは言えません。

120分の試験は集中力が必要になりますし、70%以上の点数は片手間の勉強では達成できません。

合格率は25%を切っているので(以前は30%以上ある年も多かったです)、しっかりと対策しないと合格できない難易度の試験と言えるでしょう。

特に工業簿記は普段の生活で出てこない内容が多く、初めて簿記2級を勉強する人には難易度が高い内容です。

昔は試験傾向が決まっていて暗記で合格できたのですが、今は試験傾向が変わったこともあり合格率が下がり難易度が上がったと感じる受験者が増えているようです。

難易度が高いと感じた受験生の多くは勉強不足

受験生の口コミなどを聞くと、簿記2級の難易度が高いと感じている人の多くは勉強不足でした。

1か月~2か月くらいで対策できると思っている人も多く、いざ勉強を開始すると思った以上に難しく試験を諦める人も中にはいるようです。

簿記2級の受験を検討したら、すぐに勉強を開始することが合格への近道になります。

独学で合格するのは難しい

簿記2級を独学で合格できるという人も多いですが、実際に受けてみるとかなり難しいです。

もちろん対策を徹底的に行えば独学でも合格は不可能ではないでしょうが、不合格の多くの人は勉強のポイントがわからず失敗してしまいます。

もし1回合格を狙うなら、傾向と対策がわかっている簿記2級のスクールや通信講座を利用するのがおすすめです。

スクールは簿記2級のノウハウを蓄積していますし、次回の試験傾向も予想しているので合格率が高くなります。

特にフォーサイトのように、平均合格率の8倍などといった、化け物レベルの合格率を誇るスクールもあります。

簿記2級を受験するなら、なるべく1回で合格を狙うことをお勧めします。

何度も受験するのはモチベーションが低くなるからです。

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