【簿記2級】大原で合格できる?受験者の体験談

簿記2級の勉強法の一つとして、スクールを利用する方法があります。

特に大原は、簿記2級の合格実績が高く、1発合格を目指す受験者が利用するスクールとして知名度は抜群です。

では実際に大原を利用すれば簿記2級に合格できるのでしょうか。

大原を利用した受験者の体験談と、効果的だった勉強法を紹介します。

目次

大原だけで簿記2級の合格は厳しい

当時フリーターで、アルバイトをしながら通える場所を探していました。

大原は、立地・金額ともにちょうど良く、また保険で受けようと思っていた3級の方も、教室に通わずweb授業で済ませてられるので時間を有効に使えると思って選びました。

結果としては、3級は合格、2級は不合格でした。

メリットは

  1. 働きながらでも通える授業時間
  2. 自習室がある事
  3. 練習問題をもらえる事

だと感じました。

1.は、フリーターですと日中の授業は出にくかったり、勤務時間がバラバラであったりしたのですが、平日は朝・昼・夜の部と3回授業を受けられるタイミングがあるので、その都度予定に合わせる事ができ、とてもありがたかったです。

2.は、いずれかの部屋を自習室として解放してくれているので、自宅ではモチベーションが保てない時、授業よりだいぶ前に予定が空いてしまった時などに利用する事ができ、自分で習慣付ける事さえできれば、予習・復習が非常にしやすい環境です。

3.は、毎日の授業での課題となる箇所は勿論、模擬テストも何度かやってくださるので、その際の問題を練習用にする事ができ、苦手な部分をピンポイントで繰り返し勉強したり、テスト時の時間配分を考えたりなどをするのに役立ちました。

授業では「この辺りの問題がよく出ますよ」というアドバイスもいただけるので、それをもとに勉強する事ができました。

デメリットは、

  1. 模擬の問題に比べて本番が難しく感じたので、練習問題の難易度に慣れてしまうと躓く事
  2. 自分でモチベーションを保たないと難しい事
  3. みんなでワイワイというのは時間帯によっては難しい事

だと思いました。

1.はそのままで、年によって問題が変わるので自分の苦手とする問題が出ただけなのかもしれませんが、やや本番の問題の方が難しく、手間のかかる物が多かった様に感じました。

あくまで、授業でもらった問題はやり方を叩き込む物と思って勉強をした方が良いと感じました。

2.は、勉強が出来る環境は整っていますが、講師の方々が学習プランまで考えてくれるわけではなく、復習するかも自分次第なので、当たり前の事ではありますが、自分で勉強をする習慣を身につけないと合格は難しいです。

3.はメリットでも書いた様に授業時間が選べる分、その方が都合の良い方が集まっている為、学生時代のようにクラスメイトという物がありません。

人によりけりな部分かとは思いますが、一人だとモチベーションが保てないから、みんなとワイワイ勉強したい、と考えている場合は「あれ?」と思ってしまうかもしれません。

大原だけで合格できるか、と問われると、私の場合は「できなくはないけれど、やや難しい」と思います。

授業でもらえる分の課題と模擬テストだけでは、なんとなく答えを覚えてしまったり、飽きが出てしまいます。

ただ、同じ問題でも繰り返し勉強できる方なら、また結果は違ってくると思います。

大原の簿記2級は無駄の少ないカリキュラム

簿記2級は会社の昇給試験の事前取得要件にも含まれており、学習を行うことにしました。

ただ、簿記の知識がなかったこともあり独学で学習を進めていくのは正直厳しいと感じていました。

ちょうど就労中にビジネス実務法務の資格を取得した時、試験会場が大原であったという縁もあり、大原の簿記2級のコースを受講し学習をすることにしました。

何より、簿記の大原という知名度とビジネス実務法務検定試験を受講した際も簿記のPRをされていたことから、簿記によほど力を入れいているのだろうと安心感を得ました。

大原で簿記2級の対策を受けで大変よかったと感じています。

大原では簿記2級の基本学習(知識のインプット)、応用学習(手を動かす、アウトプット型の学習)、テスト直前対策と学習のカリキュラムがしっかり整っていました。

また、講師への質問のしやすさもあり、理解が及ばなかった点も十分潰しこみを行うことができました。

独学の場合だと書籍を読むだけだったり、旬ではない部分や重要ではない部分の学習をすることで非効率となる確率が高いです。

簿記の大原の場合、しっかりしたカリキュラムに沿って学習をすることで無駄を省き、かつ十分に理解ができ、手を使って体で覚えることもできたと思っています。

当然、大原を受講することが最善策かといえば、他のサービスとの比較も必要であるため、必ずしもそう言えないと思います。

書店で学習用教材、テキストを購入してもしっかり自制して学習を進めれば十分合格も可能だと思いますし、通信講座を利用することで合格を行うことも可能であると思います。

大原を選んで受けた学習コースは、通学するコースを選択したため交通費や仕事の合間をぬっての時間の調整など大変な面もありました。

簿記2級の独学や通信講座に比べると、時間もコストもかかったと感じています。

ただ、通学して学習することで一発で合格をすることもできましたし、内容を根幹からしっかり理解し、知識として定着することができたため今でも仕事の面で役に立っています。

独学だと分かりえない旬なテーマや試験に出る分野がどこか教師が専門的に分析し、教えてもらえるため大原の学習をしっかり行えば簿記2級に合格できると思います。

大原の簿記2級は受講料は高いが最短のルートになる

私は大学1年生のころ、大原で簿記2級の講座を受講しておりました。

大原を選んだ理由は、周りの学生も大原を選んでおり情報共有がしやすいという理由からでした。

簡単にではありますが、大原のメリット・デメリットを述べさせていただきます。

まず、メリットですが教師陣の質が高いことがあげられます。

校舎によっては公認会計士(簿記1級の知識はもちろんのこと、周辺知識に長けた会計のプロです)講座の教師が兼任しているなど、とても質の高い講義を受けることができます。

また、各校舎に教師が常駐しており、ライブ講座を受講しているかにかかわらず、通信生でも質問をすることができます。

また、各校舎自習室を完備しており、自宅では勉強に集中できないという方でも気軽に学習を進めることができます。

さらに大原は大手予備校の中でも珍しい学校法人ですので、教師の面倒見がいいということもメリットの一つですね。

一方デメリットですが、受講料の高さがあげられます。

正直なところ、簿記2級は独学でも合格が目指せる資格だと思います(簿記1級は独学ではかなり困難だと思いますが・・・)。

そのような資格に対して、約8万円(教室通学の場合)を投資するのは少し高いと感じます。

もちろん、独学での学習が苦手な方や、短期間での確実な合格を目指す方にとっては必要経費の範疇だと思います。

もう一点のデメリットは、本科生のマナーの悪さがあげられます。

大原は社会人課程のほかにも、本課程(大原に学生として通うコース)もあります。

多くの方は高校卒業後に通っていますので、一部には社会のマナーが分かっていないような方も見受けられます。

自習室で喋っているのを見たときには驚愕しました。

最後になりますが、大原での勉強は間違いなく合格に最短で到達する方法の1つだと感じております。

優秀な教師陣がレールを敷いて下さり、それに従っておきさえすれば合格は確実です。

私自身も大原の先生を最後まで信じていたからこそ合格ができたのだと思います。

そして簿記2級合格後、簿記1級にも合格することができました。

独学にプラスアルファとして大原を利用するのがおすすめ

私は学生時代、大原の2級簿記コースのみで日商簿記2級に合格しました。

私は大原で勉強するまでは簿記は一切勉強した事がなく、予備知識なども全然ありませんでした。

正直言うと簿記の資格を取得したかったというよりは、入学した学校が大原だったので半強制的に勉強したというところがありますが、それでも十分ついていけました。

2級コースといえども、最初は3級の内容から入っていきました。

本当に簿記の「簿」も知らないような人に教える状態から始めるので、初心者の私でも十分ついていけました。

毎回授業の始めには前回の復習確認テスト(約10分)を行うので、理解できなかったところがないまま次の状態にいけたのは私にとって大きかったです。

メリットとして、大原は簿記専門学校と言われるくらいに簿記のノウハウについては完全に信頼出来る部分があり、講義等も今までの試験傾向を読みつつ行うので説得感がありました。

講師の先生方もとても熱意に溢れる方ばかりで、この人達についていけば合格は出来るであろうという確信もありました。

デメリットというデメリットというのはないのですが、直前の1ヶ月は問題をひたすら解く(いわゆる答練)が続き、雰囲気もだいぶピリピリしたものがありました。

(これは後からわかったのですが、クラスによって差があったみたいです)講師の方々も人間ですので、逆にモチベーションを感じない生徒は容赦なく置いていくような雰囲気も感じました。

私は大原の講義だけで特に自宅では勉強をしませんでした。

それくらい内容のある講義だったし信頼しておりました。

あれだけやれば大丈夫という確信の中受験して、その年によって難易度は違うようですが、私は自己採点では1箇所のみの間違いで合格しました。

今の世の中には色んな資格の学校がありますが、簿記に関して言えば間違いなく大原が群を抜いていると思います。

これは自信を持って言えます。

多分独学では無理だったと思いますし、何より同じ境遇の仲間がいたから頑張れたのはあると思います。

大原は簿記2級の確実な実力を身につけるのにおすすめの勉強法

簿記というのは、とても難しい試験だと思います。

特に難関として立ちふさがるのは、特殊性の高い簿記独自の考え方を理解するところ。

この考え方を理解するというのは中々難しく、一夜漬けの暗記で済ますことはできません。

3級ならそれで済んだのですが、2級でそれをやろうとするとまず通用しません。

考え方を学ぶのに、大原での簿記2級対策講座はとても役に立ちました。

まず実績豊富な大原の講座を選択した時点で、簿記2級のどくがくとして最短のルートになるという安心感があります。

多くの受験者が、このカリキュラムに従って多数合格しているという実績。

この実績のおかげで、独学で勉強を進める際に陥りがちな「この勉強法で大丈夫だろうか?」という不安から無縁でいられます。

最初にこの安心感を得られるというのは大手ならではです。

安心して腰を据えて勉強に励むことができました。

また、特に感心したのは、簿記素人の状態から、2級合格を目指すための「3級から学ぶ2級合格フルセット」の存在です。

前述の通り、簿記は3級と2級ではその難易度に大きな違いがあり、考え方を学ばなくてはいけないという要素があります。

この考え方というものは、なかなかテキストだけで身に着くものではありません。

感覚的なものをつたえなくてはならないからです。

その点、大原の講座では通学しても良し、映像を見てもよしなので、単に書店でテキストを買う勉強法より10倍頭に入ってきます。

通学を選択した場合は、「元をとらなくちゃ」という意識が働いたり、「周りもがんばってるな、自分も頑張ろう」という気持ちの面でポジティブな効果が生まれるのも良い所だと思います。

孤独な勉強ではこうはいきません。

これも大きなメリットのひとつだと思います。

デメリットとしては、やはり時間が多く割かれる点です。

ともすれば「過剰」な勉強になってしまう可能性はあります。

実務性を無視して合格通知だけ欲しいといったニーズには合わないかもしれません。

しかしこれは贅沢なデメリットでしょう。

簿記2級は大原だけでは不十分な理由

簿記2級の勉強を大原で受講することは、ピンポイントで出題されやすい問題や傾向を勉強することができるメリットがあります。

ただしいくら良い講座が多いと言っても、自分でしっかりと復習しなければ合格は難しいでしょう。

大原で勉強した内容をしっかりと理解することで、簿記2級の合格率を上げることができます。

簿記2級の独学勉強法でも紹介していますが、効率的な勉強をすることで最短の時間で簿記2級の合格が可能です。

簿記2級は簡単に合格できる資格ではなくなりましたが、正しい勉強法を実践すれば合格できる実力をつけることは十分可能です。

スクールに慢心せずに、独学でもしっかりと勉強をして簿記2級に対策して下さい。

そうすれば難易度が上がったと言われている簿記2級でも、1回で合格することはできるはずです。

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